【真面目に好きな本の紹介】

みなさまこんにちは。清家です。
育休から復帰以来、息子ネタばかりになっておりますが、今回は真面目に(?)おススメの本の紹介でもしてみようかなと思います。

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同じ本であっても、読んだタイミング、年齢や自分の状況や様々な背景で心への響き方は変わってくるかと思います。
今読んで、「この本良かったわー」という本も、10年前の自分には響かないものだったかもしれません。
基本的に本については私は雑食でして、それこそ漫画も好きですしなんでも手に取ります。
ハリーポッターみたいなのも大好きで笑

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今回挙げるのは、白石一文さんの小説「私という運命について」です。
主人公の女性が、29歳で恋人にプロポーズされ、逡巡のうえ別々の道を歩み、40歳で再会後に結婚する女性の物語。
主人公が辿った29歳から40歳までの人生。生きるということは自分の力では抗えず覆すことのできない運命というモノと対峙し続けなくてはならないやるせないイベントではあるのだけれど、自分では手出しの出来ない領域だけに存在する喜びも確かに存在する。
「選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのです。未来など何一つ決まってはいません。」この一文が印象的でした。初めて読んでから10年ほどたちますが、私が折に触れて思い出すフレーズです。
特に人生の岐路になるような決断をしたときには。
あ〜この道しかなかった。そうなるべくしてなったように感じているけど、結局は自分で選んだ道なんだなぁと思うのです。

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秋の夜長に手に取ってみてはいかがでしょうか。
私も久しぶりにまた読もうかと思います。

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