【WAKANDA FOREVER】

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皆様こんにちは、宮本です。
とても悲しいニュースに関してのお話となりますが、しばしお付き合いください。

先日、私の尊敬する海外の俳優さんががん闘病の末、亡くなられました。
チャドウィック・ボーズマンさん。43歳の若さです。

その一報を聞いた時、僕は偶然、ボーズマンさん主演で映画化された「ブラックパンサー」の
シャツを着ているぐらい、普段の生活の中にもグッズがあったり、ポスターがあったり、憧れの存在でした。

がんで闘病されていることも全く知らず、驚きましたが、
その事実は一切公表していなかったそうです。

そしてさらに驚いたのは、アベンジャーズシリーズの映画で
ブラックパンサーを演じ始めた2016年時点で既に、大腸がんはステージ3まで進行し、
そこからいくつかの有名作品に出演していますが、どれも治療・手術の間でなされたものということ。

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闘病中ということなど全く感じさせない演技でしたし、
むしろ「闘いの真っ最中である強さ・気高さ」が何倍も大きくなったようなたたずまいでした。

私が好きなアメリカンフットボールを描いた映画「ドラフトデイ」に、
主人公がゼネラルマネージャーを務めるチームが満を持してドラフト指名した選手として出演していたことも、
あとになって気づき、
アフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソン、
説明不要のシンガー、ジェームズ・ブラウン、
など多くの著名人を演じていたことも知りました。

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ブラックパンサーで彼が演じていたのは、一国の王。
映画の中でも激しい戦いに勝利するのですが、どこか悲しそうに見える目をしていて、
この勝ち切っていない感じは何だろう、
主人公にしては弱くないか、と複雑な心境になったのを覚えています。

「世界に平和をもたらすために、自国は何ができるのか・どうあるべきか」を
主人公視点とヴィラン(敵役)視点、両方から説得力のあるストーリーで描いた作品です。

この映画を見て、彼の演技を見て、世界中の人々が黒人という存在を改めて見つめなおし、
“WAKANDA FOREVER”の声とともにその偉大さを称えました。

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黒人は人類の歴史上、常にといってよいほどに差別を受け、貧困に陥り、
そこから抜け出す術として暴力・犯罪が身近にあり、
今年5月にも暴動は起こりました。BLACK LIVES MATTERの運動はやみません。

ボーズマンさんは人生をかけて、黒人という存在の尊さを示したと思っています。
もしご興味があれば、彼の出演作を見てみてください。

彼は、がんとの闘い・不当な差別との闘いにきっと全力を尽くされ、疲れ切っていることと思います。
どうかゆっくり休んでいただき、力とともに眠りについていただきたいです。

Rest in Power,KING. WAKANDA FOREVER.

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