アメリカからの便り
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新年にむけて
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明けましておめでとうございます!
毎年言うようですが、「もう」2012年ですね。。。
2000年問題が話題に上っていたころが懐かしいです。
そのうち2000年以降に生まれた部下や生徒を受け持つのでしょう。
去年は私にとって激動の年でした。
前半は博士課程を終了するのに無我夢中で、余り記憶がありません。
3月の東北沖地震には息の止まる思いをしました。
6月には博士研究発表に無事合格!
その後、ペット犬をつれてミシガン州まで3800km運転しました。もう長距離運転は怖くありません。
8月から、ミシガン大学で教員生活が開始!大学2年生と4年生の実習を担当。
11月半ばにすでに初雪を体験!!ミシガンはやっぱり寒い。
12月。妊娠7ヶ月に入り、やっと妊婦の実感が!!!さすがに体が重くなってきました。。。
でも今のところ元気です。今年も出産まで働きますよー

今学期は学士編入の学生と4年生を担当します。
学士編入生は、日本でもアメリカでもここ数年かなり増加しています。看護学以外での学士修了し、新たに看護学士と取得しようとする人たちです。年齢は20‐50代と幅広いです。
UCSFではこのプログラムに入るのにはかなり大変で、非常に優秀な学生が集まってきました。経営・経済学部、工学部、文学部出身など多岐に渡る専門ももっており、また看護に対する思い入れも強い場合が多いので、少数派であっても概して積極的で元気な生徒という印象です。
今後、学士編入生の実習の経過を報告していきますね。
4年生の実習は、先学期と同様に集中治療室での実習を担当することになりました。この実習では、学生は特定の看護師と4ヶ月間(!)(288時間)過ごします。4年生であるので、比較的独立してケアができますが、それでも看護師にとっては勤務ごとに同じ学生と過ごすので、負担感がある場合もあるので、調整が必要です。
病棟によって学生の受け入れは様々ですね。職務役割として学生教育が課されていても、やはり教育に対するナースの意欲の差があります。でも、どちらかといえば、よく教えてくれるという印象です。
4年生は、ほとんど教員の指導なしで実習を行います。看護師の指導のもと、循環器・呼吸器の管理も行っていきます。ほとんどの輸液管理、与薬、採血、挿管チューブ、経管栄養の管理などを行います。
私は週1回、1時間ほど学生を訪問し、学び評価し、次のステップへの指導をします。看護師とも会い、実習状況を把握します。接触時間が短いのですが、学生の成績をつけるのは自分なので、面談の内容が重要になります。面談では、患者さんの現病歴、既往、身体アセスメントや検査値の情報を基に、これらのデータがどう繋がっているのか、何が予測されるのか、社会的サポート、患者教育、エビデンスに基づいたケア、コミュニケーションなどといった側面での学びを指導します。ミシガン大学病院の患者さんは他病院から転送されて来る場合も多く、複雑な方が多いので、学びの内容は濃いです。
今後は、出産・子育てを通じて感じた、アメリカの医療、教育、研究についてご報告できればと思っています。 今年もどうぞよろしくお願い致します!
学生たち
学生から私とベビーへのプレゼント
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プロフィール
喜吉テオ 紘子 (看護師、保健師)
現在、ミシガン大学の看護学部に臨床助教として勤務。
(株)メディカル・ コンシェルジュのアドバイザリー・ナースとしても活躍中。
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