アメリカからの便り
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東日本大震災1年後
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東日本大震災後、もう1年ですね。
昨年、夜中に友人からの連絡で地震のことを知り、日本の家族に連絡を取ろうとしてもつながらず、非常に
もどかしい時間を過ごしたのをありありと覚えています。
ニュースで目にした被害の映像も目に焼きついています。おそらく、みなさんはこの日に何をしていたかだけでなく、今の生活においても食料品の産地を気にしたりと地震の影響を身近に感じていらっしゃるでしょう。
アナーバーでも震災1周忌に色々なイベントが行われています。
after the deluge
これはミシガン大学でのドキュメンタリー試写会「相馬看花 ‐第一部 奪われた土地の記憶」と写真展示会の
案内です。

また、震災で孤児になってしまった子供たちを励ます目的で、ドラゴンを作るプロジェクトもあるようです。
ドラゴンプロジェクト

サンフランシスコのUCSFでも、日本から4人の研究者、医師を招待しての講演会があります。精神科、小児科と国際医療協力が講演の焦点です。やはり、子供たちへの影響、放射能やトラウマ的体験が気になりますね。

未曾有の危機に逢ったとき、どう対応するか。個人として、看護師として。
震災後よく考えることです。
看護教育者の立場としては、災害に備え、行動できる看護師を育てることが重要です。優先事項の判断が
でき、資源を有効活用できること。今月号の「看護教育」のトピックもとてもタイムリーです。
阪神・淡路大震災の経験を得て、日本は南裕子先生の活躍などを中心にし、世界的に災害看護の先駆者と
なっています。今回は放射能の影響という未知な要素が関わり、更に対応が複雑さを増していますが、これを
気に日本の看護が発展してくれるものと考えています。
皆さんはこの1周忌に何を考え思っていらっしゃるのでしょうか?
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プロフィール
喜吉テオ 紘子 (看護師、保健師)
現在、ミシガン大学の看護学部に臨床助教として勤務。
(株)メディカル・ コンシェルジュのアドバイザリー・ナースとしても活躍中。
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