アメリカからの便り
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「セルフ」出産?!
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3月25日、母親となりました!
それも予想外の展開で。。。
なんと病院に行く途中の車中で「セルフ」で生まれたのでした。
どうしてそんなことになったのか。。。
陣痛開始から4時間ほどで、私たちは病院に向かっていました。
通常20分かかる道中、私は想像を超える痛みをこらえるので精一杯ながら、
こんなことを思っていました。

痛い!!!
でも痛み以外のこの感触は?
まさか、赤ちゃんがでてきそう。。。
まさか!!!!
いや、違いない!!
と、思う間もなく、
信じられないことに、なんと娘がぐんと自分で出てきたのです!
嘘のような話ですが、出産は介助がなくても可能でした。。。
娘が出てくると、私は反射的に娘を抱き取り(夫は隣で運転中)、後部座席にいる母親からタオルを受け取って娘が寒くないよう包みました。
まずは呼吸チェックと思っている際に、「おぎゃー」と産声が。
ああ、よかった。息してる。
もう私も夫も「緊急」モード。
お互いに医療者だけあって、このような「緊急」の場に少しは慣れていることが幸いで、パニックにならず冷静に対応できました。
私が「出産」している脇で、夫は救急車を手配し、まずは車を駐車。
へその緒の対応に関して救急部の指示を仰ぎ、なんと靴ひも(アメリカらしい!)で駆血。
その直後、救急隊員が到着してから夫がへその緒を切りました。(アメリカでは、立ち会い出産の場合、父親がへその緒を切るという人が多いのです)
へその緒を縛りつけるのに使った靴ひも
へその緒を縛りつけるのに使った靴ひも

救急車が到着して、さすがに一安心しましたね。
それに、こんな展開になってなんだか可笑しくて、また、娘はすごい人生をおくってくれそうだと思って、
つい笑顔になってしまいました。
日本的に命名してみました
日本的に命名してみました

結果オーライで、本当にラッキーです。
でも、とんでもない「親」業の幕開けとなりました。
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プロフィール
喜吉テオ 紘子 (看護師、保健師)
現在、ミシガン大学の看護学部に臨床助教として勤務。
(株)メディカル・ コンシェルジュのアドバイザリー・ナースとしても活躍中。
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