![]() 専門看護師(続編)
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久しぶりのUCSFで、数々の上級看護師と話をすることで、改めてアメリカにおけるCNSについての理解を深めることができました。
![]() エキスパート専門看護師のデビーさんにお話を伺いました
まず第一に、アメリカの上級看護師の仕組みが複雑で分かりにくいことが問題視され、認定の仕組みなどを
一本化しようという政策的な動きがあること。
第二に、アメリカ看護認定協会をはじめ、上級看護師の専門を幅広く捉えること。例えば、上級看護師の専門教育において、オンコロジーだけに専門するのではなく、成人老人についてのスキルを高め、その専門となり、その上で更にオンコロジーに特化するというピラミッド型の体系に動いているのです。
第三、上級看護師の教育が修士レベルから博士レベルに移行しています。アメリカ看護認定協会からの声明ですが、2015年までに上級看護師となる人は博士レベルの教育を受けること、とされています。現在の2年間という修士課程では病態生理、薬理学など上級看護師として基礎の部分しかカバーすることができず、実際、
上級看護師として働くのに必要なプロジェクトマネージメントや質向上について学ぶ機会が乏しいのが理由だそうです。
看護学博士について。
今まで、「看護学博士」というと、厳密にいうと、「博士(看護学専門)」でした。PhD、Doctor of Philosophy、つまり哲学の博士です。私の博士号もPhDであり、専門は看護となります。PhDは研究者として必要な学位であり、分野を問いません。科学、言語学、教育学であれ、真実を追究するために研究をするということで共通しているのです。哲学というとおおそれた感じがしますが、要は、「真実」はなにかをとことん追求すると、「この机は本当に机か」というような疑問に突き当たるからです。
一方で主流になりつつある、看護学博士は、DNP、Doctor of Nursing Practice、を指します。これは臨床最終学位であり、医学博士や薬学博士に相当します。今、アメリカではDNPプログラムが盛んで、ミシガン大学の講師たちの多くはDNPを取得しています。すでに看護学修士をもっていれば、毎週のようにクラスに出向かず、
オンライン教育で学位を取得できるプログラムが人気のようです。仕事をもっている人たちには、学期に数回 のみ出席すればいいようなプログラムはぴったりですね。 ![]() ユニクロ、サンフランシスコ進出です! 日本ブランドが増えてくれてうれしいですねー ![]() |
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