はじめまして。
カルフォルニア大学サンフランシスコ校大学病院の看護師をしております喜吉紘子です。
今回、「アメリカからの便り」を担当することになりました。看護師の視点から、大学院留学、アメリカの看護・医療、医療安全に関する私の経験や、私が身近に見て感じていることをご紹介させて頂こうと思っています。
メディカル・コンシェルジェとさんとは、2003年に看護師として登録させて頂いてから、お世話になっています。健康関連出版社のお仕事を始め、健康保健相談、イベントの医療待機などのお仕事をさせていただきました。私がサンフランシスコに留学してからは、2005年・2006年の新人研修の一環として、数日に渡って医療施設の見学や講義など、アメリカの医療施設・医療システムの紹介をさせて頂きました。
アメリカからの便り第一弾として、今回は私の経歴と、大学院留学についてご紹介したいと思います。
留学に至るまで
私は、2000年に聖路加看護大学を卒業。看護提供システム(人員配置、業務分担、情報伝達方法など)が整って初めて、充実したベッドサイドの看護が提供できることに興味を持ち、看護管理を専攻しました。学士論文は「日本の看護の質評価における文献検討」でした。2000年に看護師・保健師の免許を取得。そして、虎の門病院に看護師と就職し、希望だった慢性期看護を実践できる分院に配置となりました。仕事にも慣れ始め、充実感もありましたが、より広い視野で看護・医療を学びなおしたいとの思いは強くなるばかりでした。3年間の臨床経験を経て、2003年に念願のカルフォルニア大学サンフランシスコ校大学院看護学修士課程、看護管理(Nursing
Administration)専攻に進学。海外生活経験はあったものの、単身で海外生活をするのは初めてでした。
留学生活
サンフランシスコでは、緊張、不安に襲われながらも、まずは一学期、一年と自分を励まし、日々を過ごしていきました。朝から晩まで、文献を読み、課題をこなす毎日でした。始めのころは、立ち仕事に慣れているせいもあって、机に一日中座っていることでさえ、苦痛と感じました。時折の息抜きは、散歩と料理、そして日本の友達とメールをすることでした。がむしゃらに一年目が過ぎ、2年目はそのような生活にもなれ、学校のアルバイトをする余裕もできました。コンピューター室のお手伝いです。パソコンに慣れない学生に、エクセル、パワーポイント、エンドノート(文献整理ソフト)の使い方を教えたり、コンピューター室のスケジュールの管理をしていました。 Teaching
Assistantとして、学生と異なる立場で教員と関わることができました。教えることがどのようなものであるのか、垣間見ることができました。
次回は、UCSFでの大学院の授業についてお伝えします。