皆さん、お元気ですか?
2007年も終わりに近づいている中、私はUCSF博士課程での1学期目を終えようとしています。病棟での仕事を続けながら(週2-3日勤勤務)、久しぶりの学生生活は、まるでジェット・コースターに乗っている気分です。冬休みまで後数週間、課題の仕上げに追われる毎日です。。。大変ですが、脳みそを刺激され、教育ってすごいものだなーと関心です(心に余裕がある時は)。
今後数回は、アメリカの看護学部の博士課程がどのようなものかご紹介していきたいと思っています。
カルフォルニア大学サンフランシスコ大学院(UCSF)の看護学博士課程の実際
授業
看護学部1年生の授業は週2日にまとめられています。(他の日は宿題にあてられます)。
私が受講しているのは、量的研究法・質的研究法・看護理論・看護研究基礎のクラスです。
2年目からは、研究法によってクラスが分かれます。高校で、理系と文系にクラスが分かれるようなものです。また、Teaching
assistant (教育助手)やResearch assistant(研究助手)を始めます。
3年目からは、クラスは特になく、自分の研究に集中します。卒業までの年月は、人により平均は5-7年ぐらいでしょうか。
クラスメート
私の同級生は25人です。年齢は学部卒業したての20代前半から、50代と幅広いです。
平均年齢は40代前半でしょうか。それぞれ、本当に豊かな経験があります。多くは、教育者、地域や病院の看護管理者や上級看護師や、研究員などです。留学生は、今年は韓国が多く、私の学年では3人もいます。1人は夫と娘を韓国に置いてです。かよわそうな彼女だけど、芯の強さに驚かされます。今年入学した日本人留学生は修士課程に2人だけのようです。
クラスメートの研究領域も多岐に渡り、何に興味を持つかは、本当に人によるものだなーと関心するばかりです。サンフランシスコの場所柄か、HIV/AIDSの研究に興味を持っている人が3人、他は、疾患(心臓病、脳卒中)、症状(鎌状赤血球貧血者の疼痛管理)、介護者(アジア系アメリカ人の介護者)、患者管理(ICU患者の栄養管理)、低賃金労働者の健康増進・疾病予防、医療へのアクセス、職場での暴力(イジメやパワー・ハラスメント)、幼児虐待と肥満などです。みんな、自分の研究領域になると、目が輝きだし、話が止まらなくなります。。。
私は、「医療安全と看護の質評価」のスタート地点として、看護師人員配置と院内感染に焦点を絞りました。文献検索をしながら、研究計画を考え始めています。日米比較研究は、難しいようですが、この領域においてどうにかできないものか考え中です。授業が始まって2ヶ月経った今、名前とその人の研究課題がペアになって、半分ニックネームのようになっています。私は、「看護師配置HIROKO」でしょうか。