アメリカからの便り
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博士課程認定試験(Qualifying Exam)
今日はうれしい報告があります!
無事に博士課程認定試験に合格しました!これは、博士論文を期末試験に例えると、中間試験というところでしょうか。運転免許に例えると、仮免許をとれたというところでしょうか。

左からアドバイザーのMary Blegen, 社会学者のJoseph Mullan, 私、小児科医/医学研究者のMichael Cabana,そして博士課程認定試験委員長であり疫学者のErika Froelicher
UCSFの博士課程認定試験には筆記試験と口頭試験があります。
UCSFでは、博士課程基礎科目(質的・量的の研究方法論、統計学など)を終了した2年目以降にこの試験を受けるのが一般的です。筆記試験は、自分の博士論文のテーマについて包括的な文献レビュー、研究方法論、そして研究理論についての論文を書くことになります。この夏の間ひたすら書き上げ、私の論文は全てで100ページほどになりました。
口答試験は1時間半にもおよび、4人の博士認定試験委員からの質問を受けます(もうドキドキです)。UCSFでは、試験の合否に対して公平な評価を下すため、また自分の研究に特化した専門家から学ぶ機会を提供するため、生徒が委員を選択することができます。
この試験にパスした今、私はPhD Candidate(博士候補者)ということになっています。つまり、自立して研究を行う能力があると認められたわけです!
やっと自分の研究に本格的に取り組むことができるので、最近の私は博士論文のテーマである「院内感染予防臨床ガイドラインのアドヒランス(順守)」のデータ収集法、分析法について熟考中です..
それがけっこう楽しいのです..だから未だに学生やってるんですよね。

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プロフィール
喜吉 紘子 (看護師、保健師)
1977年10月生れ、10〜14歳までをアメリカで過ごす。
聖路加看護大学を卒業の後、およそ3年間虎の門病院に勤務。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)大学院にて修士号取得(看護管理学)。
現在、UCSF大学病院・治験病棟にて臨床看護師を務める傍ら、病院の看護研究/教育部の助手として も関わりを持つ。
今後の時代を睨み(株)メディカル・ コンシェルジュのアドバイザリー・ナースとしても活躍中である。

「アメリカからの便り」
開設にあたって・・・

この度『アメリカからの便り』を開設するにあたって、病棟勤務、看護研究、翻訳業務などにて多忙を極める喜吉紘子さんに快くご協力頂きましたことを感謝いたします。
医療・看護に携わる全国の医療従事者の皆様方に向けて、今後の参考と励ましになれば嬉しく思います。

※ このサイトは月1回のペースにて書き換えをいたします。
尚、喜吉紘子さんは2007年9月よりUCSFの博士課程に進学致しました。
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