アメリカからの便り
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2月の東京
寒かったですね〜!
先月、約1年ぶりに日本に戻りました。持っていた服はどれも薄着すぎて母親から借り物ばかりしていました。やっぱりサンフランシスコはちょっとは暖かいのですね。
滞在中、東京本社にお邪魔させて頂き、役員の皆様にご挨拶できました。また、2008年のサンフランシスコ新人研修以来の再会もありました。その頃はまだ内定者としてだったの
に、今回は立派に社会人らしくなっていましたね。また「アメリカからの便り」を影から支えてくれている鈴木さんのお元気そうな様子も垣間見る事ができました。それに、第1回サンフランシスコ新人研修に参加された方々の活躍ぶりをホームページから伺い知ることもできました。若くして役員職員に就かれていることを知り、頼もしく思いました。
今回は同期の結婚式のための帰国でちょっと慌しかったのですが、久しぶりに新人ナース時代のころの同期や先輩と会えて、自分のルーツを感じることができました。
そしてついこの間、「看護教育」(医学書院/3月号)の新人教育ついての原稿が印象的でした(筆者:川崎市川崎病院救命救急センター副主任楳原弘成)。その原稿には、新人看護師に「もっと看護を教えてもらいたかった」と言われてハッとさせられたとのコメントがありましたが。思わず自分の新人時代と比較してしまいました。
看護師としての意識、視点、問題解決方法、患者さんとの接し方など、私は新人時代に先輩から沢山教わりました。その頃を思い出すと、リアリティーショックや大変だったことよりも、患者さんのケアを巡って悩み学んだことを思い出して愛しい気持ちになります。
アメリカでもそうですが、最近は新人の技術力不足が問題視され、新人教育において看護師としてのルーツを育むという本質的な部分の土台作りが軽視されがちかもしれません。
新人時代に全てを網羅するのは至難の業です。けれでも、自分の看護のルーツといえる経験が若くしてあったことはありがたく、研究という道を進むことになった今でも、看護への思いが絶えない根源になっているんだと改めて実感しました。

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プロフィール
喜吉 紘子 (看護師、保健師)
1977年10月生れ、10〜14歳までをアメリカで過ごす。
聖路加看護大学を卒業の後、およそ3年間虎の門病院に勤務。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)大学院にて修士号取得(看護管理学)。
現在、UCSF大学病院・治験病棟にて臨床看護師を務める傍ら、病院の看護研究/教育部の助手として も関わりを持つ。
今後の時代を睨み(株)メディカル・ コンシェルジュのアドバイザリー・ナースとしても活躍中である。

「アメリカからの便り」
開設にあたって・・・

この度『アメリカからの便り』を開設するにあたって、病棟勤務、看護研究、翻訳業務などにて多忙を極める喜吉紘子さんに快くご協力頂きましたことを感謝いたします。
医療・看護に携わる全国の医療従事者の皆様方に向けて、今後の参考と励ましになれば嬉しく思います。

※ このサイトは月1回のペースにて書き換えをいたします。
尚、喜吉紘子さんは2007年9月よりUCSFの博士課程に進学致しました。
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