アメリカからの便り
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「個人の価値観」と「チームワーク」
先月は、華やかなメディカル・コンシェルジュの10周年記念パーティーに参加することができました。このような会は初めてだったのですが、登録スタッフの看護師さんを中心に大勢の方がお集まりになっていました。中には議員さんや武道家まで!社員の方は細やかな気配り力を発揮していました。
10周年記念パーティー
このパーティーで、「多様な働き方ができる世の中になってもらいたい」とスピーチさせて頂きました。つまり、多様な価値観にあった職場。。。 Impossible!と思ってしまいがちですが、トライしてみれば意外とうまくいくものかもしれません。。。 そんなことを伝えたかったのです。
私は「個人の価値観」と「チームワーク」が共存しえるものと考えます。逆に、みんなが同じように休みなく働く方が不自然だと思います。ただ、多様な価値観を生かすのであれば、今まで以上に相手を尊重することや、仕事をきちっとやること、成果を出すことが大切になります。信頼性が要だからです。
私は今でも週1ペースで病棟で働いています。博士課程に進学するために正社員からパートになったわけですが、その分、病棟ミーティングや勉強会、その他の委員会の活動にも積極的に参加するようにしています。去年には12階病棟のジャーナル・クラブも発足しました。
それでも、私が博士課程にいることを心よく思っていないスタッフもいます。「結局、臨床は腰掛けでしょ」との思いが理由のようです。それに、残念なことに自分の研究のことをざっくばらんに話をできる同僚は少ないです。アメリカにいても、それがUCSFの大学病院であっても「大学院」となると距離を感じる病棟看護師が多いようです。そこで、ジャーナル・クラブを通じて、私が病棟の外で学んでいることを伝え、自分なりの方法で病棟に貢献しているつもりです。(追伸:最近では、ジャーナル・クラブは人気で、院内新聞にも取り上げれるかもしれません。)
結局、私は学業を今の段階において最優先しているわけであって、正社員の人からすると面白くない部分や不可解な部分があるようです。でも、自分の価値観を100%理解してもらえなくても、自分がチームメンバーとして機能し、お互いが尊重しあうことで、信頼性が芽生えていく可能性は存分にあるのです。
皆さんも、身の回りから「個人の価値観」と「チームワーク」の共生にチャレンジしませんか?
P.S.
33歳の誕生日を前に、自転車100Kmレースに参加しました。休憩を入れて約5時間半で完走!Clear Lakeという湖の周りで風をきって走りました。気持ちよかったです!30歳過ぎてから競技的に自転車を乗るとは思いもしなかったですが、参加者の大多数を占める50−70歳代の参加者を見渡しては、まだまだいけるとつぶやいています。
レースのサイト: http://www.konoctichallenge.com
自転車100kmレース
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プロフィール
喜吉 紘子 (看護師、保健師)
1977年10月生れ、10〜14歳までをアメリカで過ごす。
聖路加看護大学を卒業の後、およそ3年間虎の門病院に勤務。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)大学院にて修士号取得(看護管理学)。
現在、UCSF大学病院・治験病棟にて臨床看護師を務める傍ら、病院の看護研究/教育部の助手として も関わりを持つ。
今後の時代を睨み(株)メディカル・ コンシェルジュのアドバイザリー・ナースとしても活躍中である。

「アメリカからの便り」
開設にあたって・・・

この度『アメリカからの便り』を開設するにあたって、病棟勤務、看護研究、翻訳業務などにて多忙を極める喜吉紘子さんに快くご協力頂きましたことを感謝いたします。
医療・看護に携わる全国の医療従事者の皆様方に向けて、今後の参考と励ましになれば嬉しく思います。

※ このサイトは月1回のペースにて書き換えをいたします。
尚、喜吉紘子さんは2007年9月よりUCSFの博士課程に進学致しました。
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