アメリカからの便り
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日本の皆様への祈り
3月11日の東日本大震災。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々にお見舞い申し上げます。
また、福島原発の状況が気になります。
被害が最小限で収まるよう心から祈っております。
世界中の人が日本を応援したいとの衝動にかられています。
実際、サンフランシスコでも、数々の知り合いから家族や友人は大丈夫であるか連絡をもらいました。
今、実はベトナムにいるのですが、複数のガイドさんにも日本のことを聞かれました。
皆、心を痛めています。
私を含め、なにかできることがないかと思っています。

「ベトナム英字新聞における福島原発に関する一面記事です」
一方で、日本人の忍耐強さ、落ち着いた整然とした対応が高い評価を受けています。計画停電やガソリン購入の制限などは、アメリカではおそらく実施できないのではないでしょうか。我が道を行く人が多くて。。。
ただ、日本と海外では福島原発事故の影響の捉え方の温度差があるようです。
日本は、当然のごとく、まず現状の対応を第一に考えているように思えます。
そして日本以外の国は、当然のごとく自国への影響を第一に考えています。
なので、同じデータを与えられても、放射能漏れの定義や影響の分類の仕方が変わってくるのでしょう。。これは科学の世界ではよくあることなのです。
科学は客観的な絶対的な世界のように思えますが、
実は見方の違いで結論は大きく変わるものなのです。
研究の世界に入るとそのことがよく分かります。
また予測をするとなると、不確定要素が増え、判断が難しくなります。
とは言っても、気になるのは自分や家族にどう影響があるかです。
落ち着かつかないながら待ち、祈ることですね。
宗教心は強くない自分ですが、こういう時はどうしても祈ってしまいますね。
皆さんのことを思い日々祈っています。
最後になってしまいましたが、2011年の新入社員の皆様、逆境に強い、賢い社会人のスタートとなればと思っております。応援してますよ!
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プロフィール
喜吉 紘子 (看護師、保健師)
1977年10月生れ、10〜14歳までをアメリカで過ごす。
聖路加看護大学を卒業の後、およそ3年間虎の門病院に勤務。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)大学院にて修士号取得(看護管理学)。
現在、UCSF大学病院・治験病棟にて臨床看護師を務める傍ら、病院の看護研究/教育部の助手として も関わりを持つ。
(株)メディカル・ コンシェルジュのアドバイザリー・ナースとしても活躍中。

「アメリカからの便り」
開設にあたって・・・

この度『アメリカからの便り』を開設するにあたって、病棟勤務、看護研究、翻訳業務などにて多忙を極める喜吉紘子さんに快くご協力頂きましたことを感謝いたします。
医療・看護に携わる全国の医療従事者の皆様方に向けて、今後の参考と励ましになれば嬉しく思います。

※ このサイトは月1回のペースにて書き換えをいたします。
尚、喜吉紘子さんは2007年9月よりUCSFの博士課程に進学致しました。
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