【経常収支の大幅黒字と医療業界】

皆さんこんにちは。
朝晩と日中の寒暖差が大きいですが、風邪などひいていらっしゃらないでしょうか?
広島県でもインフル患者が増加傾向だとニュースが流れております。
感染症対策は気を緩めることなく対応していただき、
体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

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さて、2025年日本の経常収支が大幅黒字となったというニュースが話題になっています。経常収支とは、海外とのお金の出入りを示す指標で、貿易収支や海外投資収益などが含まれます。今回の黒字拡大は、輸入コストの低下や円安効果による海外投資収益の増加が要因とされています。

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一見、医療・介護人材とは直接関係のないニュースに見えますが、実は業界にもじわりと影響を与える重要テーマです。

まず、円安により輸入コストが下がったことは、医療機器や消耗品を海外メーカーから調達する病院にとっては一定のメリットがあります。特にMRI・人工呼吸器・モニターなど高額機器の更新がしやすくなり、施設の投資意欲が高まる可能性もあります。こうした設備投資の増加は、医療機関の採用枠拡大や業務効率化につながり、人材ニーズに波及するという好循環も期待できます。

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一方で、黒字の主因が「海外投資収益」である点は、国内経済の実需が強いわけではないという見方もあります。病院・介護施設の多くは慢性的な赤字や人件費高騰に苦しんでおり、景気が良くなったとは実感しにくい状況です。特に看護・介護の人材確保は今も深刻で、採用予算を増やせない施設も多く、人材紹介会社としては需要があるのに決まりにくいというアンバランスさが続いています。
さらに円安は求職者側にも影響します。生活コストの上昇で、より時給の高い職場を求める動きが強まります。求職者の希望条件が厳しくなる一方、病院側は賃金アップがしづらい——この点からも、診療報酬や介護報酬改善を求める各種団体からの声が大きくなっております。

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報酬改善をあげることはできても、それを誰が負担をするのかはいろいろな角度で検討をしていかなくてはいけない為、早期に大幅な改善というのは現実的にはハードルが高い問題でしょう。
我々人材会社としては、単なる求人・求職者紹介に留まらず、採用課題の整理・勤続対策・業務改善の提案といった「提案型のサポート」がますます重要になっていくと考えます。

当社は直接会ってのお仕事相談、求人相談を創業以来積極的に続けております。
相手の立場に立ち、細かいところまでサポートさせていただきますので、
年末年始の短期求人や、来春からの就職求人をお探しの方は、ぜひご相談ください!

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