【食の安全】

皆様こんにちは。福岡支社の利元です。
11月に入り、寒さがひとしお身にしみるころとなりましたが、
いかがお過ごしでしょうか。
朝晩と日中の温度差が大きい時期ですので、体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。

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さて、食欲の秋とは昔から言われますが、この時期は美味しい食べ物が沢山でてきますね。食べすぎには注意ですが…。
食べ物といえば、最近マグナルドで期限切れの鶏肉を出荷していた問題がありました。この問題がもとで日本マクドナルドは170億円の赤字に転落しましたが、問題が大きく報じられたことで中国からの輸入食材に対する不安が再燃しています。

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「中国産食材=汚染・危険」と多くの方が感じていると思いますが、意外なことに専門家のなかでは「国産より中国産が安全」との声が聞かれます。なぜでしょう?
それはこれまでに多くの事件を起こしてきたが故、行政の輸入食品への規制が厳しくなり、食材の輸入・販売業者が安全確保に躍起になっているからです。
冷凍餃子に劇薬が混入していた事件では、輸入元のJTフーズや販売した生協も深刻な打撃を被りましたが、その後冷凍餃子事件の起きた2008年1月までの1年間で、日本では1292件の食中毒事件が起きています。
ただこのうち中国産食品が原因とされたのは冷凍餃子による3件だけで、他はすべて日本国内に原因がありました。
厚労省の「輸入食品監視統計」を見ても、中国産は輸入量(検査数量)が多いので違反数量はトップですが、違反割合は0.22%で平均を下回り、アメリカからの輸入食材(0.81%)の約4分の1です(平成24年度)。また厚労省が国産品と輸入品の残留農薬を検査したところ、国産品(0.34%)の方が輸入品(0.21%)より基準値を超える農薬が検出される割合が高かったというデータもあります。
国内品は輸入食材とちがって残留農薬の検査もないため「かえって危険」なこともあるのです。

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とはいえ、一部の中国企業にモラルが無いことも事実であり、最終的には消費者の判断で決めていくしかありません。
命にもかかわることですので、情報取集を続け安全を確保したいところです。

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