【マリオかクッパか】

どうも笹村です。もう10月も終わりですね。

先日、客人が泊まりに来るというので、退屈させてはいけないと思って、ニンテンドースイッチの「スーパーマリオ オデッセイ」というゲームを購入しました。
マリオという赤い服を着てヒゲをたくわえた小柄な成人男性がピョンピョンするゲームです。

これまでのシリーズ通り、まずクッパが出ます。クッパというのはイカツイ顔して、背中がトゲトゲしたマリオの5倍ぐらいのサイズの亀なんですが、彼が「俺様はピーチ姫と結婚する、ガハハ」とか言い出して、そのピーチ姫と呼ばれる成人女性を誘拐略取して去っていく。自分の無力さに打ちひしがれるマリオ。こうして文面にすると完全な警察事案ですが、このゲームはいつもこういうオープニングです。

初見の初見、4歳ぐらいの私がファミコンで見たときは「ふーん」と流した展開ではあるのですが。今の感想は違います。
ニンテンドースイッチによる美麗なグラフィックのリアリティもさることながら、クッパの「服装」に大人になった私は度肝を抜かれました。

クッパは三つ揃いの白いタキシードを着ていたからです。

税抜498,000円かな、と思いました。

まず、単純に身体が巨大だし、トゲトゲした背中のこともあるので絶対オーダーメイド。それでもクッパはまるで何も着ていないように軽やかな動きをします。素材はストレッチもきいていて、頑丈なやつ。このぐらいのお値段はするでしょう。採寸に採寸を重ねて、試着に試着を重ねて作られている。業者に「新婦様の御衣裳は…?」などと聞かれても無視し続けて。なんという鋼のメンタルよ。

そして道中明らかになっていくのですが、指輪、ブーケ、ケーキ、料理までクッパは既に手配をしています。
まだ相手の了承を得ていない結婚について、こんなにコストをかける男が他にいたでしょうか。ちなみに劇中ずっと真顔で、ふざけている気配はありません。なんというサイコパ…いや、漢(おとこ)です。

対するマリオはというと、ゲーム序盤に私が買い与えた赤い海パンのみを着用し(※)上半身裸にテンガロンハットを被るという、これはこれで警察事案なスタイルでひたすら追いかけることになります。灼熱の砂漠でも、凍える雪原でも、ひたすら海パンでフルフル震えながらピョンピョンして追いかけるマリオ。マリオ100%(※本来、普通の服装もできます)。

見込みのない結婚式に大金を費やすクッパ、半裸で世界中を旅する羽目になるマリオ。どちらも大変な人生だと思います。

ただ忘れてはならないのは、一番かわいそうなのはピーチ姫だということです。人外の魔物に誘拐・求婚された挙句、海パンのヒゲ男からも追いかけられる。便宜上マリオに「HELP!」とか言いますが、本心では「ちょうどいい奴いねーのか!」と思っていることでしょう。


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最後に私自身の結婚についてのプチエピソードですが、冬に屋外でフンドシ一丁でプロポーズをしたところ爆笑を取ってしまい「えっ?なんて?」と聞き返されてテイク2に至ったことをご報告いたします。

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