仙台支店 加藤です。
仙台の街中は雪の降る日も多少少なくなりましたが、
仙台市郊外ではまだまだ降りそうです。
この冬は例年に比べ、大雪になる日が多いような気がします。
さて、仙台在住の人気作家 伊坂幸太郎氏の最新作をご紹介いたします。
私は彼の大ファンで、常に新刊が待たれますが、本作も読み応えのある作品でした。
「残り全部バケーション」 （集英社）
何ともユニークな書名ですが、あくまで作者造語で、第一章の作品内に説明があります。
溝口と岡田という、いわゆる裏稼業のコンビによる、
５つの連作短編を集めた作品です。
この５年間に書かれた短編を集めたようですが、
きちんとその共通した世界観でまとめあげられています。
基本的に、それぞれが短編なので、読みやすく
一気に読了できました。それぞれが微妙につながっているので
全部を読み終えた時には長編を読んだ感じもします。
軽妙で仕掛け一杯のセリフは伊坂ワールド満載で、
どんでん返しのラストも、爽快感すら感じました。
伊坂ファンにはもちろん、伊坂幸太郎氏が初めてという方にも
楽しめる作品ではないかと思います。
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