【仙台 伊坂新作!】

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皆さん、こんにちは。仙台支店 加藤です。
仙台の気温も次第に25度以下の日があり、いよいよ秋突入
といったところでしょうか。
雨や曇りの日が多いのが気になります。

さて、先日、仙台在住のベストセラー作家 伊坂幸太郎の書き下ろし新作が出ました。

「死神の浮力」 文藝春秋 (2013/7/30)

私も大ファンで、いつも小説や映画をチェックいますが、今回の新作もあっという間に
読み終わりました。不思議なタイトルなので、伊坂作品が初めての方は戸惑うかも
しれませんが、以前に「死神の精度」という短編集があり、新作はその続編!です
(映画や朗読劇にもなりました)。

音楽を愛する死神、千葉が主人公で進みますが、相変わらず世間知らずな
発言が何かコミカルで、作品全体の緊張感を弛緩させます。
敵役(犯人)が非常に緻密で非人間的に描かれていますが、その人間自体については
あまりよく分からないようにしている描き方は、伊坂作品の真骨頂と言えるでしょう。

緊張感を持ってストーリーは進みますが、明るく楽しませてくれる手法は、東日本大震災後、作者が一層大事にしているように思われます。

伊坂作品初めての方、一度、チャレンジしてみてはいかがですか?

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