こんにちは。仙台支店の清野です。
大型台風も過ぎ去り一安心といったところですが、朝晩の気温も
ぐっと低くなり、体調を崩しやすい季節となりました。
皆さま、体調管理にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
さて、先日仙台市にある「仙台文学館」に足を運んでまいりました。
“松本清張生誕100年記念巡回展”の観覧が目的でしたが、私もかつて「点と線」や「砂の器」、「ゼロの焦点」等を読んだことがあり、
清張は大好きな作家の一人です。
今回初めて知ったのですが、清張が作家としてデビューしたのは42歳と大変遅いものでした。
その前半生の大半は福岡県の小倉で過ごし、高等小学校卒の為
学歴にも恵まれず、印刷会社に見習いとして雇われたり、新聞社の広告部で臨時嘱託として働いて生計を立てていました。
その後「西郷札」で文壇に登場し、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞します。
82年で生涯を終えることになるので、人生を折り返してからの後半生が作家としての活動期間にあたります。
清張といえば社会派小説・推理小説のイメージが大変強かったのですが、考古学にも大変造詣が深く、古代史をテーマにした評論書や、「日本の黒い霧」や「昭和史発掘」といったノンフィクション作品も手がけています。
作家生活四十余年の間で、残した作品は長編、短編合わせて1,000を超えるそうです。
なお、清張と太宰治が同じ年生まれだったということで、今年は生誕100年を記念して「ゼロの焦点」や「斜陽」の公開が予定されています。
皆様も文学作品を読んでみることはもちろん、映画でも作品を体感すべく、映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?
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