【姉の圧政のもとすくすく育った私のお話。】

高岡です。姉にディスられることに喜びを感じるタイプのシスコンです。

そんなシスコンな私ですが、先日誕生日を迎えました。
毎年誕生日になると、姉とはお互いリクエスト制でプレゼント交換をしているのですが、今年は「姉の時間をもらう」というオシャレなリクエストにしてみました。

気になっていたビストロで食事をし、帰りにコーヒーを飲みながら話し、とてもとても幸せな誕生日祝いでした。


大人になってからは、お互い尊重し合い、一見素敵な姉妹に思えますが、幼い頃はそうではありませんでした。


幼い頃から姉は賢く狡猾で、自分が手に入れたいものについては、妹であり下僕でもある私を上手く利用し、手に入れるのが非常に上手でした。



小学生時代、親から1人1冊の漫画雑誌を購入できるようお小遣いをもらっていたのですが、姉は少女漫画雑誌の「りぼん」と「なかよし」どちらも読みたかったようです。

そこで姉は「りぼん」を購入し、妹である私に対しては「なかよし」を購入するように誘導し、見事どちらの漫画も読むシステムを確立していたのです。

そして理不尽なことに、姉がどちらも読むまで、先に漫画に手を付けてはならないという謎のルールもありました。



また、クリスマスでは、姉が「プレイステーション」をリクエストするため、私には「セガサターン」をリクエストするよう強要し、漫画同様に見事に姉は、どちらのゲームも手に入れてみせたのです。


姉の言う事は正義。姉の言う事は絶対な、姉の圧政のもと、なにも疑問を抱かず今日まで生きてこれたのは、元からある私のピュアな心のおかげなのではと我ながら感心します。


そんな理不尽の極みである姉には、2人の子供がいるのですが、2人とも非常に仲が良く、上の子は下の子に優しく、自分の少ないお小遣いで何か買ってあげたりと、本当に姉の子か?と思うほど思いやりがあり驚きました。

と同時に、姉妹とは本来こうなのか?と今まで生きてきた数十年に初めて疑問を抱いた次第です。



それでも染みついたこの下僕魂は不滅であり、いかなる時も姉に逆らうことはできませんし、むしろ従うことに喜びを感じる始末。



来月は姉の誕生日ですが、2時間は並ぶといわれるスイーツに並んでこいというリクエストでございました。

喜んで並んでまいります。

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