【☆ラピアクタ☆】

皆様こんにちは。広島支店の利元です。
新しい年が明け早1ヶ月でございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
2010年最初のブログとなりますが、新たな気持ちで頑張って参りますので、本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。

.

_

さて、昨年からインフルエンザ感染のニュースが絶えませんが、年が明けようやく患者数は減少傾向にあるようです。とはいえ、例年1〜3月に季節性インフルエンザの流行がピークを迎えること、再び新型インフルの流行が拡大する恐れがあることから、まだまだ予断を許さない状況です。

.

そんな中、塩野義製薬が点滴方式のインフルエンザ治療薬「ラピアクタ(一般名ペラミビル)」を27日から売り出しました。
治験データからは既存のインフル薬「タミフル」より治療効果が早く出ている点から、
医療現場で「タミフル」「リレンザ」に続く標準的な治療薬となりそうです。また、治験では15分間の点滴で充分な効果が現れた例もあり、一般に広まれば投与を希望する患者数は増えるでしょう。
但し、現状ではラピアクタは成人向けで、小児は投与対象から外れていると課題も残ります。

.

今回、厚生労働省はラピアクタの承認に当たり、処方した全例を対象とした実態調査を条件とています。その為、塩野義は発売から6ヶ月または2万の症例を把握するまでの間、投与した患者の年齢や性別、妊娠の有無などを医療機関を通じてすべて調べるようです。
とはいえ、2009年10月の申請から約3ヶ月という異例の速さで厚労相が承認したのは、ラピアクタに対する期待の大きさが見て取れます。

.

今後の普及に関しては、塩野義が副作用の実態も含めて安全性に関する情報を把握し、ラピアクタへの信頼を医師から得る必要があります。インフルエンザの脅威は今後も続きますので、是非頑張って頂きたいものです。

.