【介護民俗学】

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皆さん、こんにちは!
池袋支社の本村(もとむら)です。

朝夕の寒さが堪える時期ですね。
前回9月に積読をしている話を書かせていただいたのですが、こう寒さが増してくると、家にこもる時間が長くなり、引き続きゆっくりと気になる本を読んでいます。

今回特に興味深かったテーマの本を、ひとつ紹介させてください。


◆六車 由実著 『介護民俗学へようこそ 「すまいるほーむ」の物語』

この本の著者である六車さんは、元々民俗学を専攻する学者で、大学教授の職を途中で辞め、介護職に転身したという異色の経歴の方です。

もともとは利用者の介助に入った際、利用者である高齢者の方が何気なく発した言葉や行動などが、民俗学において非常に貴重な生きた情報であることに気づき、利用者にお話を聞きながら、記録をおこなったところ、語りを行なった利用者自身も、表情が明るくなったり、自身を認める気持ちになったりとさまざまな変化が見られたそうです。
この民俗学に用いられる『聞き書き』という手法を用いて、「ケアをする側・される側」から「人と人」という立場でお互いを認め合う、そのような在り方が『介護民俗学』という言葉で提唱されています。


私は大学時代に方言学を専攻しており、高齢者の方に調査としてお話を聞きに行き、民俗的なお話(昔話やお祭り、その地域の風習について等)を語ってもらう内容を録音しながらメモ書きする・・という経験がありました。
その時確かに、お話してくださるおじいちゃん・おばあちゃんはとても生き生きとしていたことを覚えています。
あの経験が、場所を変えればケアの1つにもなり得た・・というのは
読んでいてとても新鮮な驚きでした。


難しい内容のように感じられるかもしれませんが、文体は分かりやすく読みやすく、何よりも介護職員と高齢者のやり取りにほっこりしたり、時に少し涙ぐんでしまうような、とても温かい本です!

是非皆さんも興味をお持ちいただけるようでしたら、手に取ってみてはいかがでしょうか^^


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今回紹介した本のように、今まで違う業界に居たからこそ、見えてくる視点があるかもしれません。
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