【仙台 伊坂幸太郎が熱い!】

_

皆さん、こんにちは。
仙台も梅雨の時期に突入しましたが、街中の新緑の美しい
季節でもあります。
仙台で一番いい季節とも言われています。

さて、今回は、仙台在住の人気作家 伊坂幸太郎氏
活動が目立っています。
私も大ファンで、いつも小説や映画をチェックしますが、この
半年以内の活動として、以下、書籍、映画をご紹介します。
******************************
【書籍】
「PK」 講談社 (2012/3/8)
鮮やかな緑色の表紙が印象的な単行本です。書店でも目立っています。
中編三作の掲載ですが、実はそれぞれが微妙に関連しており、一つの長編の様な
作品です。
独特の世界観や唐突な展開は相変わらずですが、SF要素の強い内容です。
いろんな謎が全て解明する訳でなく、スッキリところもあるので、好みは分かれる
かもしれません。
表題作の「PK」において、「臆病は伝染する、そして勇気も伝染する」の部分が印象的です。
(余談ですが、‘PK’というのはサッカー用語だけでない!ということも知りました。)

「仙台ぐらし」 荒蝦夷(2012/2)
伊坂氏が定期刊行物『仙台学』に寄稿のエッセイを中心に構成されています。
小説の鮮やかな展開もいいですけど、タイトル通り日常の暮らしを綴っており、
さらりとした、でも独特の視点での描写はエッセイでも遺憾なく発揮されています。
特に震災への思いは作家としての、やるせ無さが滲み出ています。

「夜明けのクーパー」 東京創元社(2012/5/30)
10作目の書き下ろし長編。寓話のような、現実的は話のような、説明難の力作。
ゴールデンスランバーやPKでも出ていた、伊坂氏の国家感が引き続き、
滲み出ている作品です。


【映画】「ポテチ」
同じ年、同じ日に生まれた2人の青年の奇妙な運命とは??ヒーローを支える
周囲の想い、母の何気ない愛情、息子の切ない母への愛など、伊坂作品が初めての
方でも十分に笑い、涙合える感動の作品です。68分とは思えないほど、ギッシリと伊坂ワールドが濃厚に展開されています。
震災とは一切関係ありませんが、ヒトとヒトの絆を感じさせます。
これは、中短篇集「フィッシュストーリー」(新潮文庫刊)の中の1編「ポテチ」を忠実に
再現。
伊坂作品の「アヒルと鴨のコインロッカー」、「ゴールデンスランバー」の映画製作チームが
再結集し、震災後すぐに企画・製作、被災地の仙台でのオールロケを敢行。
「ゴールデンスランバー」以降、自分の作品の映画化を断ってきた
伊坂氏が、震災後に何か動かされるものがあり、映画化を了承したとのことでした。

******************************
何かとスッキリしない梅雨の季節。こうした小説を読んでみてはいかがでしょうか?

.

.

.

.

.