仙台支社 加藤です。仙台・宮城はなかなか晴れません。
眩しい太陽が待ち遠しい日々です。
さて、仙台市内の仙台市博物館において現在開催されている展示会についてご紹介します。
「女人高野」の愛称で知られる室生寺(奈良県宇陀市)の寺宝や真言密教の世界を
紹介する東日本大震災復興祈念特別展「奈良・国宝 室生寺の仏たち」
(室生寺、河北新報社など主催)です。
7月4日に開幕し、会期は8月24日まで。既に来館者1万人を超え、大変な反響を
よんでいます。
慈悲深い表情の十一面観音菩薩立像(国宝、平安時代初期)や、バラエティーに
富んだ姿の十二神将(重要文化財、鎌倉時代)等、国宝・重文26点を含む93点が
展示されており、初日から熱心な仏教美術ファンらが訪れています。
同展を応援する“仏像大使”に任命されたイラストレーターみうらじゅんさんと
作家いとうせいこうさんのトークショーも開催され、有名写真家の土門拳等の写真家4人の
写真パネルの展示もあります。
震災復興を祈念し、仙台のみの開催として注目を浴びています。
室生寺では、1998年秋の台風による倒木で五重塔が大きな被害を受け、全国からの
支援により2000年に復興を果たしました。
そうした自然災害の痛みを経験した室生寺からの申し出により、仙台の開催になった
とのこと。
私にとっても、奈良の室生寺を訪ねたのが約30年前ですので、久々の室生寺の仏たちを
堪能したいと思います。
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