【訪日外国人】

皆様こんにちは。福岡支社の利元です。
12月に入り、寒さがひとしお身にしみるころとなりましたが、
いかがお過ごしでしょうか。忙しい年末ですが、体調には気をつけてお過しください。

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さて、先日今年日本を訪問した外国人旅行者(インバウンド)数が発表になりましたが、1〜11月までの期間において、前年同期比47.5%増の1796万4400人になりました。過去最高だった昨年1年間(1341万人)を既に大きく更新しております。
インバウンドの『爆買い』は今年の流行語大賞を受賞したことから、
皆様もよくご存じのニュースかと思います。
この結果を受け、政府は観光を成長戦略の柱の一つと位置づけ、
観光庁から「2020年に3000万人+α」を目指すとの案も浮上しております。
※最新情報によると目標は年4,000万人になるようです…。

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最近のインバウンドは東京や京都といった定番ルートだけではなく、
地方に興味を持つ人も増え、観光サービスや物産の消費恩恵は広がっております。
この福岡でもインバウンドは大きく増加したと実感します。

ただ心配事も出てきています。
それは旅行中の事故やケガ、または盗難などを保証する旅行保険に、
入っていないケースが多いことです。
旅行者に医療機関を手配している会社の報告では、
『訪日外国人の約3割が無保険状態』というから驚きです。

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国が変われば治療方法、費用も変わります。
例えば虫垂炎。手術する場合中国では約10万で済みますが、
日本では約40万かかります。
(日本の医療保険に入っていれば高額療養費制度があるので結局10万前後ですが)
なおニューヨークでは公立病院でも約148万〜228万かかります。

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観光客の満足度高めるには、観光ルートの充実と同時に、
保険や医療のサポート体制を整えることが求められます。

大きな動きが出れば、比例して課題も浮き彫りになりますが、
こういった問題を行政や保険会社、病院などがどう連携していくか
議論が必要です。
アイデア次第で更なるチャンスにとらえることも可能です。
訪日外国人の話題、しばらく注視したいですね。

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