【情報発信の必要性・・・】

皆様こんにちは。広島支店の利元です。
清々しい五月晴れが快い季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
過ごしやすい季節ではありますが、体調をくずさないようお気をつけください。

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さて、皆様は現在日本で年間10,000人以上が新たに『子宮頸がん』に罹患し、約3,500人が死亡していることをご存知でしょうか。子宮頸がんは女性の命はもちろんのこと、妊娠や出産の可能性を奪ってしまうことがある病気です。しかし、ワクチン接種によって予防が可能であり、また検診で早期発見された場合には完治可能な病気でもあります。実はこのワクチンの接種が可能になったのはつい最近の話で、2009年10月に日本で承認されました。ワクチンは「サーバリックス」として発売されており、すでに医療機関で自費での接種が開始されています。

このワクチンはHPV16型と18型感染に起因する子宮頸がんおよびその前駆症状を、ほぼ完全に予防できることが臨床試験により証明されています。しかし残念ながらその他の型のHPV感染に対しての効果はなく、また感染した細胞を治療するものではありません。その為、感染の可能性がでてくる前の10代での接種が最も効果的です。
ワクチンの効果持続期間に関しては現在継続調査中ですが、約20年間は効果が持続すると推定されています。

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現状で一番の問題点は3回接種で計5万円前後かかる費用です。
最近ではワクチン接種の必要性を感じている県も出てきており、今月13日には全国で初めて、小学校6年生の女子児童に子宮頸がんのワクチンを学校で集団接種する取り組みが、栃木県大田原市で始まりました。接種費用は全額公費で負担するということで、来年度以降も続ける方針です。
10代での接種が最も有効と考えられている為、今回の取り組みを高く評価する医師の声も多数出ているようです。

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子宮頸がんは、ワクチン接種により高い確率で予防ができる病気にも関わらず、国からの情報発信はまだまだ不十分に思えます。ご存知で無い方もいらっしゃったのではないでしょうか?少子高齢化が進む現代だからこそ、『子ども手当』のように子育て環境を育てることも大切ですが、国はワクチンの情報、必要性をもっと伝えた上で、助成制度の確立を行い、子どもを、国民を病気から『守る』という積極的な取り組みも検討すべきではないでしょうか?

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