【比較人類学の面白い話★】

皆様、こんにちは。
横浜支社の清野と申します。

早いもので、もう11月ですね。
何かと忙しくなり、また冬に向けて体力の消耗も増えてくるこの時期、日々の体調管理が大切になってきますね。

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さて、そろそろ皆様のスケジュールに【忘年会】の3文字が入ってくるのではないでしょうか。
日頃、お酒を飲まれる方も飲まれない方も、

皆が楽しく一年の締めくくりが出来たらいいですね★

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ところで、お酒の席で分かれると言えば

お酒が『強い人』『弱い人』ではないでしょうか。
そこで、一体何が『お酒が強い・弱い』の違いになるのかと不思議に思い、調べてみた結果、面白い事が分かりました!!
 まずお酒が『強い人』『弱い人』ですが、これは基本的には体質によるものだそうです。
というのも、体内に取り込んだほとんどのアルコールは、肝臓で1時間に9ml〜12mlずつ代謝されます。
その代謝に関わる酵素の働きが、弱いか欠けている人はお酒に弱い体質です。
なんと日本人の約半数は生まれつき、この酵素が弱いか欠けているそうです。

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つまり、お酒の『強い』『弱い』は遺伝によるものなのです。
ですから、お酒の弱い方は強くなろうと努力をするよりも、自分の体質を認識し(周りの人にも知ってもらい)、体質に応じた飲み方を守っていくことが大切です。

ちなみに、このアルコール代謝に関わる酵素をアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)というのですが、アルコール濃度の低いうちに働くALDH2働きが、お酒の『強い』『弱い』の体質に関係しているとのことです。

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世界的に比較してみると、この酵素の働きが弱いか欠けているかの人種は、東アジア地域で多くアメリカ・ヨーロッパ・アフリカ地域では、ほぼ0%だそうです

実はこの、『お酒に強いか弱いか』という何気ないことが、

最先端の科学である「遺伝子分析」の手法を通じて、人種のルーツ解明や比較人類学の進歩に役立っているというから、なかなか興味深い話ですよね。

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