【野球試合前挨拶の発祥の地】

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仙台支社 加藤です。
いよいよ、2023年も今週で終わります。

さて、今年11月中旬に、仙台市における野球に関するニュースがございました。

 今年11月に野球の試合前挨拶の発祥の地とされる片平公園(旧制二高グランウンド跡)に、史実を記した記念碑を設置しました。
高校野球を筆頭に、試合前に両チームの選手と審判団がホームベースを挟んで挨拶を交わす慣習は、他国に類をみない日本野球独特のスタイルです。実はこの「試合前挨拶」は、現在の仙台市青葉区の片平公園で生まれました。かつて片平公園は、第二高等学校(旧制二高・戦後、東北大学に包摂された)のグラウンドでした。
 「試合前挨拶」は、1911(明治44)年に、この場所で旧制二高が主催して開催された第1回東北六県中等学校野球大会で初めて行われ、その後、試合前挨拶は翌月に京都で行われた文部省直轄学校野球大会(旧制学校の全国大会)で旧制二高の提案で採用され、さらに1915(大正4)年に始まった全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園大会)で取り入れられたことで、全国に広まり定着していきました。

 2022(令和4)年、片平公園は日本野球機構、全日本野球協会が主催して、野球伝来150年の記念事業として行われた「聖地・名所150選」に選出され、日本野球の歴史の中で、物事が動いた欠かせない重要な役割を果たした場所として認定されました。

仙台市政だより2023(令和5)年1月号に掲載したサンドウィッチマンの二人と市長との対談の中で、二人からそのエピソードが紹介され、それを機に、仙台市が記念碑について検討し、今回の設置に至ったとのこと。

少年野球、高校野球等、アマチュア野球では当たり前となった「試合前挨拶」がまさか仙台が発祥であり、サンドウィッチマンの話がきっかけに、仙台市が動いて記念碑の設置という不思議な流れはなかなかのトピックと思います。

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