【金環日食】

皆様こんにちは。広島支店の利元です。
日中は少し汗ばむほどの季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

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さて、既に皆様はニュースや新聞でご存知のことかとは思いますが、本日は日本国内で金環日食が観測されました。
国立天文台によると、国内で金環日食が観測されたのは1987年9月23日の沖縄以来、約25年ぶり。日本の広い範囲ではなんと平安時代の1050年以来となります。
日本中で世紀の天文ショーとなりましたが、皆様はご覧になられましたでしょうか?

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折角の機会ですので、ここで金環日食のご紹介させていただきます。
そもそも「日食」とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。
太陽が月によって全部隠されるときには「皆既日食」と呼ばれます。
また、太陽のほうが月より大きく見えるために月のまわりから太陽がはみ出して見えるときには「金環日食(または金環食)」と呼ばれます。今回は日本の一部の地域でこの「金環日食」が見られます。
「部分日食」を含めると、地球全体では1年に数回の日食が起きていますが、毎回「皆既日食」や「金環日食」になるわけではありません。また、「皆既日食」や「金環日食」は大変狭い範囲でしか見ることができないため、あるひとつの場所で考えると、「皆既日食」や「金環日食」はめったに起こらない珍しい現象ということになります。

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本日2012年5月21日は全国で部分日食を見ることができ、九州地方南部、四国地方南部、近畿地方南部、中部地方南部、関東地方など広範囲で金環日食を見ることができました。
金環日食では、皆既日食のようにコロナやプロミネンスが見えたり、星が見えるほどに暗くなったりはしませんが、太陽がドーナツ状に見え、曇りのときのようにあたりが薄暗くなる様子を観察することができます。
日本の陸地に限ると、金環日食が観察できるのは、1987年9月23日に沖縄本島などで見られた金環日食以来のことです。次回も2030年6月1日に北海道で見られる金環日食まで、何と18年間起こりません。非常に珍しい現象と言えるでしょう。

最後にこれから日本で見られる日食の紹介をさせて頂きます。

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2012年5月21日『金環食』〜九州南部・四国の大部分・紀伊半島から本州の関東付近にかけてなど
2030年6月1日『金環食』〜北海道の大部分など
2035年9月2日『皆既食』〜中部・関東の一部など

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