こんにちは!大阪支社の針多です。
初夏の暑さが本格化してまいりましたが、
それに負けず頑張っていきたいと思います!
さて、タイトルをご覧になって「え?」と驚かれる方もいれば、
医療従事者の方々ならピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。
今回話題としたいのは、私が好きな本の一冊、
『妻を帽子とまちがえた男』。
オリバー・サックスという脳神経科医が著したエッセイです。
“妻を帽子とまちがえた男”というのは、
比喩表現でも何でもなく、実際に妻を帽子と
まちがえてしまった男性の症例です。
彼は「顔貌失認」という障害を抱えており、
人間の顔が顔だとわからないのです。
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“まさか”と思われるエピソードがこの本にはたくさん登場します。
他にも記憶障害や自閉症といった症状と
長いお付き合いをされている方々の
症例について取り上げています。
ここで、サックスは様々な患者について、
「病」に焦点を当てたものではなく、その症状をまるごと
ひっくるめての「ひと」としての生き方を豊かに描き出しています。
サックスのヒューマニスティックな哲学が
垣間見られるような気がします。
と同時に、自分が当たり前のように行なっていることが、
脳や身体の持つ複雑で摩訶不思議なシステムによって
成り立っているのだ、ということに気づかされます。
身体のカラクリにどこかちょっとした変化が生じるだけで、
人間の生き方はこうも変化に富みます。
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単なる症例の紹介だけではなく個々の内的世界に
踏み込んでいるところに、この本の面白さがあります。
興味を持たれた方は、是非お手にとってご覧下さい。
医療現場に携わる方々の中にも、サックスのような考えや
思いを抱く方がいらっしゃるようでしたら、
ぜひそのようなお話をお聞かせ頂ければと思います。
2008.7.9
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