こんにちは、細田です。
まだまだ寒い日が続きますが、
春に向けて皆様ご準備はいかがでしょうか。
さて、皆さんは春といえば思い浮かべるものは何でしょうか?
私が思い浮かべるもの=「イカナゴの釘煮」です。
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イカナゴとは水系の魚で全国的に分布し、
その新子(体長3cm以下の稚魚で透明のシラス型)は
瀬戸内沿岸で毎年2月下旬から4月にかけて
大量に水揚げされます。
兵庫県の明石・神戸といった地域では水揚げされた
生のイカナゴを醤油や砂糖、みりん、生姜等と一緒に
甘辛く煮込み佃煮としていただきます。
水分が飛ぶまで煮込むことで、茶色い錆びた釘のように
見える事から釘煮という名称が付いたようです。
各家庭で作る釘煮の量は1回1Kg〜3Kgが平均的な量で、
台所はその間、釘煮生産工場と化します。
春の風にのって、砂糖と醤油を煮詰めた甘いにおいが漂ってくると
「あぁ、今年もこの時期がきたなぁ」と嬉しくなる人も
いらっしゃるのではないでしょうか。
なぜ、そんなに大量に?と思われるでしょうが、
もちろん家族で味わう以外に遠方の親戚や知り合いへと、
せっせと送るためです。
そのため、スーパーや魚屋には生の新子がズラリと並んだ横に、
煮炊き用の大鍋やおすそ分け用のプラスチック容器が並びます。
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各家庭で釘煮の味付けも様々なため、この時期によそのお宅に伺うと
「うちのイカナゴいかがですか」と容器に入った釘煮を
持たせてくれる事も珍しくありません。
各家庭によって味付けも変わってくるため、
うちのイカナゴ自慢大会となりつつもありますが、
年々近所付き合いや人間関係の希薄化が懸念されている中で、
あらためてこういった習慣の大切さを感じます。
春の味を楽しみながら人の温もりを忘れずにいたいものですね。
2008.3.7
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