【朝食抜きの賛否】

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皆様こんにちは!
横浜支社の総務を勤めております、清野(せいの)です!!

今回は『朝食』についてお話させていただきます。
一言で『朝食』と言いましても、ページに限りがございますので

『朝食抜きの賛否』
にスポットをあててお話いたします。

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昨今、朝食を取らない人が増えています。特に若い世代に多く、20歳代では、男性の3人に1人、女性の5人に1人が朝食抜きだといいます。夜更かしが大きな要因のようですが、原因は人それぞれだと思います。
朝食を欠食すると、いらいらし頭が活発に働かず、午前の仕事の能率が非常に悪くなります。朝食の欠食が続くと、将来健康にも影響を及ぼすことは明らかです。

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しかし、最近ではメタボリックシンドロームの診断基準も広げられ、いわゆる『メタボ』に該当する人や予備軍が増えてきています。
「これだけ栄養の過剰摂取が問題になる時代では、朝食に執着するよりも、体重管理のほうがはるかに重要。デスクワークが中心の人なら、朝食を抜くことはむしろ合理的な選択だ」と言うのは、四谷メディカルサロン(東京・新宿)の風本真吾院長。
1日3食をきちんと取っても、肥満のままでは生活習慣病にかかりやすいです。本来なら、食後の活動量 が最も少ない夕食の量を減らすのが理想ですが、現実には夕食をおいしく食べることがストレス解消になっていたり、付き合いや接待で減らせない人が多いと考えられます

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朝食を重視する背景に、朝食を抜くと血糖値が低下して、脳にエネルギーが行き渡らなくなり思考能力や活動に影響が出るという考え方があります。
浜松医科大学の甲田勝康医師は

朝食の有無が体に与える影響を検証
するため、男女の8人を対象に生活条件を同一にして、朝食を抜いた時の血糖値などを比較しました。
すると、全員が朝食抜きでも低血糖状態にならなかったばかりか、昼食直前の血糖値は朝食を食べた時とほとんど差がなかったといいます。血中のぶどう糖がなくなっても、体脂肪からの合成などで賄っていると考えられます。

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これに対し、脳の研究者の間では、朝食を重視する考えが根強くあります。大阪大学の中川八郎名誉教授は「一定以上の血糖値を維持しないと脳がぶどう糖を摂取しにくい構造になっている」と指摘しています。食後の血糖値が上がった時に、脳によるぶどう糖摂取が最も効率的になるというのです。

このように、専門家の間で大きく意見が分かれています。現状ではどちらに分があるとの結論は見いだしにくく、

個人が自分に合ったライフスタイルを送ることが望ましい
のではないでしょうか。
参考文献:(2000.8.19日本経済新聞)

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